バレンタインデーの思い出
バレンタインデーの思い出について、少し書こうと思います
え?何でお前のバレンタインデーの思い出なんか聞かなきゃいけないんだって?
そこは、興味のある方だけ読んで頂ければ結構です
私が初めてバレンタインデーのチョコレートをもらったのは小学校6年生の時でした
3人の女の子がお金を出し合って買ってくれた小さいチョコレートがいくつも入った籠の様な物でした
当時私は団地に住んでいました
ピンポーンって鳴って母が出て
「本人を呼んできましょうか?」
「いや、いいです」
みたいな会話が聞こえて
その籠のようなものを母から貰いました
私には一つ年下の弟がいるのですが
弟から何度も「おにいちゃん、モテるね」と言われたことを覚えています
籠の中にはチョコレートと手紙が入っていました
で、その手紙に3人の女の子の名前が書かれていました
3人とも私と仲が良かった女の子でした
小学校6年生なので恋愛というよりは
私が私立の中学校に合格したために、そのお祝いみたいな感じでした
私はそのチョコレートを美味しく1人でいただきました
バレンタインデーがあればホワイトデーもあります
ホワイトデーが近づいたころ
私はスーパーで袋に入ったキャンディーを3袋買いました
ホワイトデーの日になりました
私が家を知っている女の子は、3人のうち一人しかいませんでした
そこに行くという行為は、おそらく、私のそれまでの人生の中で最も勇気のいることでした
私はその女の子の住んでいる団地に行き、階段を上がり、女の子の家のドアの前に立つと、ピンポンしました
少ししてドアが開き、女の子のお母さんが出ました
直ぐに用件が分かったみたいで、女の子を呼んでくれました
女の子が来ると
私は「これ」と言ってキャンディーの入った袋を3袋とも渡しました
女の子は嬉しそうに「ありがと~!」と言いました
私は階段を駆け下りると、家まで走って帰りました
ここまでは、可愛い、淡い恋の思い出のようなものですが
この話には後日談があります
この話を
可愛い思い出のままにしたい方は、この先は読まれない方がいいかもしれません
後日談です
数か月後
その時の3人の女の子が私の家に尋ねてきました
「今暇?」
と聞かれたので
「暇だよ」
と言って、3人の女の子と一緒に家を出ました
団地の他の男子たちがヒューヒューと言って私たちを冷やかしました
私と3人の女の子は人のいないところに行きました
「陶山って違う中学行っちゃうの?」
と女の子の一人が言いました
「違うよ」
と私はウソをつきました
実は私はクラスにいたもう一人の別の私立の中学校に行く男子から
私立の中学校に行くことは絶対に言うな
と口止めされていたんですね
女の子たちの様子が少し変でした
「言っちゃえば」とか「はずかしー」とか言い合っていました
意を決したのか、女の子の一人が
「陶山、抜いてあげようか?」
と言いました
「へ?、何を?」
と私は聞き返しました
「何だと思う?」
と女の子が言いました
「分からない」
と私は答えました
女の子たちは
「出来るの?」「たぶん」「なんか淫乱女みたい」
とか言い合っていました
「本当にわからないの」
と女の子の一人が聞きました
「うん」
と私は答えました
「陶山、夢〇ってしたことある?」
女の子の一人が聞きました
「ない」
と私は答えました
「そっか、じゃあわかんないかな?陶山って〇〇〇〇とかしてるのかと思った」
と女の子たちは言いました
「〇〇〇〇って何?」
と私は聞きました
「分からなくていいよ」
女の子たちは言いました
「じゃあ、中学に入ったら抜いてあげるね」
と女の子の一人が言いました
「何を?」
と私は聞きました
「何だと思う?」
女の子は聞きました
「背かな?、それとも走る速さ」
と私は聞きました
「じゃあ、走る速さで抜くね」
と女の子の一人が言いました
周囲は暗くなっていました
私と、女の子たちはそこで別れました
結局、私は私立の中学校に行き、さらに引っ越してしまい、その後その女の子たちと会うことはありませんでした
〇〇の中の言葉はご想像にお任せします
読んでいただき有り難うございました
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