UFOの話

仕事とは何の関係もないUFOの話です

続きのない短い小説ですが

興味のある方は読んで下さい

「UFOの話」

木村武士は炎天下の中、通行止めの看板の横に立っていた

時折、止まる車のドライバーに対して

「申し訳ありません」と頭を下げる

武士は警備員で今日は水道工事の警備だった

時刻は14時過ぎだった

今日の武士は昼食はおろか、現場についてからトイレにさえも行っていなかった

勿論、水分はたくさんとっていた

今日は14時までにペットボトルの500ミリを5本飲んでいた

それでも、トイレに行かなくて済むほどに汗をかいていた

今日は運の悪い事に現場近くにトイレがなかった

武士がトイレに行っていないのはそのためである

今日は仕事の終わる夕方までトイレに行けないだろうと武士は覚悟を決めていた

その時

武士は空から銀色の円盤が急降下してくるのに気が付いた

武士は慌てて後ろに下がった

どーんと言う大きな音とともに円盤は武士の少し前の地面に墜落した

見ると

円盤が道路に突き刺さっていた

”爆発していたら死んでいたな”

と武士は思った

現場から土木作業員たちが来た

「何だこれ」「UFOじゃね」

彼らは口々に言った

うーうーと言うサイレンの音がした

誰かが警察を呼んだのだろう

通りかかる車が少しの間止まってUFOの写真を撮ったりしていた

人も沢山集まってきた

パトカーと警察官がやってきた

ユンボでも使ってUFOを引き上げるのだろうか?

と武士は思った

だがそうはならなかった

UFOは突然消え失せた

後には穴の開いた道路だけが残った

そこにいた人たちは皆、キツネにつままれたような顔をしていた

読んでいただき有り難うございました

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