なぜこの世は存在するのか?
皆さんは「なぜこの世が存在するのか?」と考えたことはないでしょうか?
すべてが「全く存在しない」のではなく「なぜこの世が在るのか?」という疑問です
答えはいくつかあります
既に在るんだから在る 「完全な無」という概念が不安定なためそこから有が生まれた
等です
それでは現在の最新の物理学ではどのように考えられているのでしょうか?
我々の宇宙は「ビッグバン」からできたと考えられています
「ビッグバン仮説」とは宇宙が大きな爆発からできたという仮説です
この「ビッグバン仮説」にはいくつか証拠があります
その一つは宇宙が加速膨張していることが観測されていること
もう一つは「ビッグバン放射」と呼ばれる宇宙全体に存在する微弱なマイクロ波の放射です
そういうわけで
「ビッグバン仮説」が正しい可能性が高いと私も考えています
ビッグバンは宇宙の一点で起きたはずです
ロシアの数学者アレクサンドル・フリードマンという人が
宇宙の始まりの「一点」について「一般相対性理論」を用いて計算したところ
そこでは時空のゆがみ方と物質の密度と温度が無限大になってしまう
という計算結果になりました
つまり「一般相対性理論」では宇宙の始まりについて計算できないことがわかりました
そこで 宇宙の始まりについて量子論を用いて考える
という考え方が出てきました
量子論から出てきた説では
宇宙の大きさが10のマイナス33乗センチメートルより小さいときには
宇宙の存在自体が揺らいでいて 宇宙自体が生成 消滅を繰り返していた
という説が生まれました
アメリカの物理学者アレキサンダー・ビレンキン博士は
宇宙の卵の運命はその大きさにかかわっていると考えました
すなわち 小さければ宇宙の卵はすぐにつぶれる 大きければ急激に膨張する
そして驚くべきことに
宇宙の卵の大きさがゼロであっても「トンネル効果」によって宇宙の卵が急激に膨張する確率はゼロではなかったらしいのです
この計算結果から
1982年ビレンキン博士は「無からの宇宙創造」を発表しました
翌年
スティーブン・ホーキング博士はアメリカの物理学者ジェームズ・ハートルとともに
「無境界仮説」というものを提唱しました
「無境界仮説」では宇宙の始まりの時には「虚数時間」が流れていたとされました
虚数時間のせいで「生成してはすぐに消滅する大きさゼロの宇宙の卵が「トンネル効果」を起こす理屈」を自然に説明できる
のが「無境界仮説」です
以上 難しい現代物理学の宇宙の存在理由について書いてきました
調べていて私もめっちゃ勉強になりました
読んでいただき有難うございました